IoMT|DX用語集

IoMTの定義

IoMTとは?

IoMTの正式名称は「Internet of Medical Things」です。IoMTは、さまざまな医療機器やデバイスをインターネットでヘルスケアのシステムとつなぎ、リアルタイムでの医療データ収集や解析を可能にする技術や概念のことです。IoMT学会は、IoMTを「医療機器とヘルスケアのITシステムをオンラインのコンピューターネットワークを通じてつなぐという概念」であると示しています。

グローバル市場リサーチ会社であるStratistics MRC社の調査によると、IoMTの市場規模は、2023年から2030年のCAGR(年平均成長率)は27.5%で成長する見込みです。こうした成長要因としては、薬物送達におけるコスト削減ニーズの高まりやコネクテッドデバイスの普及拡大などが挙げられます。

IoMTの導入メリット

IoMTの導入メリットには次のようなものがあります。

患者へのサービス向上
医療機関がIoTを導入するメリットとして、第一に患者へのサービス向上が挙げられます。診察を受けにきた患者の背後にある膨大な情報をIoMT機器を使ってリアルタイムにデータ収集することで、即時的に診断や適切な情報提供ができるようになります。これにより、医療機関が本質的に提供すべきサービスの向上につながります。
医療現場の効率化
IoMTの活用は、医療現場の効率化にも寄与します。たとえば、自動化された薬剤管理システムを導入することで、薬剤の在庫管理や処方箋の管理を自動化でき、在庫切れによる問題を回避することができます。また、IoMTセンサーを用いて患者の健康状態を自動的にモニタリングしたりすることで、看護師や医師が患者の健康状態を手動で記録する必要もなくなります。
業務負担の軽減
IoMTは、医療従事者の負担軽減にも寄与します。効率的な情報共有と自動化されたプロセスにより、医師や看護師はより多くの時間を患者ケアに充てることが可能です。例えば、患者のデータが自動的に電子カルテに反映されることで、手作業による入力ミスや時間の浪費が減少します。また、AIが診断や治療計画の立案をサポートすることで、医療従事者の判断を補助し、業務の効率化が図られます。
コスト削減
IoMTは、医療機関のコスト削減と収益拡大にも効果的です。例えば、IoMT機器の導入で患者のモニタリング・見守りを自動化すれば、医療従事者の負担を減らせるため、コストの削減だけでなく労働時間の低減につながります。

医療分野での導入事例

ここではIoMTを導入した医療機関の事例を紹介します。

患者見守りシステムの導入一般財団法人 児玉報謝会 新成病院
入院患者の無断外出や院内徘徊を顔認証カメラAIとIoTセンサーの統合活用で自動検知。見守りシシステムで入院患者と院内スタッフの双方に安心と安全を提供。
オンライン診療の導入九段下前ココクリニック
ビデオチャットによる診察の実施により、診療待ち時間の削減が実現。医療機関へ行く必要はないため、患者の利便性が大幅に向上。
業務管理システムの導入:虎の門病院付属健康管理センター・画像診断センター
受診者がどの検査を何番目に待っているか、また各検査での待ち人数や混雑状況などの、画面上での把握が可能に。

医療DXにはRESERVA

画像引用元:RESERVA.md公式サイト

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まとめ

本記事では、IoMTの用語解説と、その領域における医療分野の事例を紹介しました。

RESERVA.mdでは、今後も医療DXに関する知見や事例を取り上げていきます。

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