RPA|DX用語集

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の定義

RPAとは?

RPAは、「Robotics Process Automation」の略称です。総務省の「RPA(働き方改革:業務自動化による生産性向上」では、RPAを「これまで人間が行ってきた定型的なパソコン操作をソフトウエアのロボットにより自動化するもの」と説明しています。RPAが使用可能な機能としては、以下のものが挙げられています。

RPAが適用可能な機能
・キーボードやマウスなど、パソコン画面操作の自動化
・ディスプレイ画面の文字、図形、色の判別
・別システムのアプリケーション間のデータの受け渡し
・社内システムと業務アプリケーションのデータ連携
・業種、職種などに合わせた柔軟なカスタマイズ
・条件分岐設定やAIなどによる適切なエラー処理と自動応答
・アプリケーションの起動や終了
・スケジュールの設定と自動実行
・蓄積されたデータの整理や分析
・プログラミングによらない業務手順の設定

医療現場にRPAを導入するメリット

医療現場にRPAを導入するメリットには次のようなものがあります。

業務効率化と生産性の向上
医療機関では、患者情報の入力や更新、予約管理、請求処理、レポート作成、データ抽出・インポートといった日常業務に多くの時間と労力が費やされています。RPAの導入により、これらのルーティン業務を自動化することが可能です。ロボットは24時間体制で迅速かつ正確に作業を行えるため、より多くのタスクを効率的に処理できます。この結果、医療スタッフは煩雑な事務作業から解放され、本来の医療業務に集中できるようになり、医療機関全体の生産性が向上します。
人的ミスの削減
医療業界でのRPA導入は、人的ミスの削減に大きなメリットをもたらします。RPAはあらかじめ設定されたルールや手順に基づき、高い精度で作業を実行できるため、入力エラーや情報の見落としといった人による作業で発生しやすいミスを減少させます。ソフトウェアロボットであるRPAは疲れず、感情の影響を受けることもないため、作業の精度が時間の経過とともに低下することがありません。患者データの登録や処方箋の管理、請求関連業務、検査結果の記録など、高い精度が求められる業務において、RPAによる人的ミスのリスク軽減が求められます。
コスト削減
RPAの活用により、医療機関は人件費や運営コストの削減が実現します。自動化により、繰り返しの作業やルーティン業務にかかる時間と人的リソースを減らし、それに伴う残業時間の削減や人員配置の最適化がおこなえます。業務量が増えても、RPAで業務を自動化することで、新たな人員を増やすことなく対応でき、人件費の増加も抑制で可能です。また、人的ミスの減少により確認や修正作業の必要性が低下することも、間接的なコスト削減に寄与します。
患者サービスの質の向上
患者データの管理や予約システムの運用などの自動化により、創出できた時間で患者一人ひとりに対するきめ細やかなケアが可能となります。さらに、予約システムや患者フローの管理をRPAで自動化することで、待ち時間の短縮や、請求に関連するデータの正確な処理に貢献します。これにより医療機関の透明性と信頼性の獲得につながり、医療サービスの質も向上します。
従業員の精神的負担の軽減
医療従事者が行う事務作業には、患者データの入力や請求処理、予約管理などがあります。これらは繰り返し行われる作業であり、多くの時間を消費するだけでなく細心の注意を要するため、精神的なストレスの原因となります。RPAがこれらの業務を高速かつ正確に実行し、医療従事者を多くの煩雑な作業から解放させることで精神的負担を軽減します。

医療分野での導入事例

ここではRPAを導入して自動化に成功した医療機関の事例を紹介します。

システム間データ転記業務の自動化信州大学付属病院
紙伝票の内容をExcelに入力して発注書を作成した後、財務会計システムに手動入力するという購買業務の自動化。
電子カルテの抽出作業の自動化東京歯科大学市川総合病院
電子カルテなどからの情報収集、システムへの入力、入力結果の報告という一連の作業を自動化。これにり2018年から2020年度までに通算4559時間もの作業時間の削減に成功しています。
臨床検査部のリスト作成業務の自動化:奈良総合医療センター
超音波検査を受ける患者の前回の所見をリストにまとめる作業を自動化。これにより2〜3時間要していた作業時間が10分に短縮しました。

医療DXにはRESERVA

画像引用元:RESERVA.md公式サイト

医療機関がDXを推進するにあたって、おすすめなのが予約システムの導入です。予約システムの機能は、来院や面会の予約管理にとどまらず、決済から顧客管理、さらにスタッフやリソースの調整に至るまで自動化する機能を持つシステムです。複数のツールやプラットフォームを切り替える手間は一切不要で、これにより、医療機関の業務プロセスがより効率的に進められるだけでなく、来院者にとってもわかりやすく使いやすい環境が提供されます。

現在多数の予約システムがありますが、医療機関が効率的にDXを促進するためには、実際に導入事例もあるRESERVAをおすすめします。RESERVAは、28万社が導入、700以上の医療機関も導入したという実績がある国内No.1予約システムです。予約受付をはじめ、機能は100種類を超えており、医療機関の業務プロセスがより効率的に進められます。初期費用は無料で、サポート窓口の充実やヘルプの利便性が高いため、予約システムの初導入となる病院、クリニックにもおすすめです。

まとめ

本記事では、「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の用語解説と、その領域における医療分野の事例を紹介しました。

RESERVA.mdでは、今後も医療DXに関する知見や事例を取り上げていきます。

矢印 Facebook X