クリニックや診療所では、予約を受け付けたあとから来院日までに期間が空くと、患者様が予約日時を失念したり、変更の連絡が遅れたりする場合があります。とくに、健診、予防接種、検査、再診など、数日から数週間先の予約を受け付ける診療では、来院前の再案内が重要です。
受付スタッフが予約者へ個別に電話する運用では、対象者の抽出、発信、不在時の再連絡、対応履歴の記録が必要です。予約件数が増えるほど確認作業も重なり、通常の受付や会計、問い合わせ対応と並行して進める負担が大きくなります。
本記事では、医療機関で予約リマインド通知を活用する際に押さえたいポイントを、通知内容や診療内容別の運用例とともに解説します。RESERVAを使った設定方法や、無料登録後に確認したい項目も取り上げます。
この記事のポイント
- 予約リマインド通知は、予約日時の再確認と来院前の案内をまとめる手段です。
- 通知には、予約日時、受付場所、持ち物、変更・キャンセル方法などを掲載します。
- 診療、健診、予防接種、検査など、予約内容に応じて案内項目を整理します。
- RESERVAでは、予約ページや予約枠とあわせてリマインド通知を管理できます。
無断キャンセルと来院忘れが課題になる理由

予約日までに期間が空く
医療機関の予約は、当日や翌日の診療に限りません。定期的な再診、健康診断、予防接種、各種検査などでは、予約受付から来院日までに一定の期間が空きます。予約完了時に日時を確認していても、日常の予定が変わるなかで予約日時を失念するケースがあります。
無断キャンセルが発生すると、予定していた診療枠や検査枠が空いたままになり、スタッフ配置や設備利用にも影響します。クリニックで発生するキャンセルの背景や対策は、クリニックの予約キャンセル対策と予約システム活用事例でも紹介しています。
個別の電話連絡に手間がかかる
来院日前に受付スタッフが電話で予約確認を行う場合、発信先の抽出、不在時の再連絡、確認結果の記録が発生します。診療時間中に電話が重なると、窓口対応や院内業務との調整も必要です。
予約リマインド通知を自動配信できれば、定型的な再案内をシステムに移し、電話は個別確認が必要な患者様への対応に絞れます。
変更・キャンセル方法が十分に伝わっていない
患者様が来院できなくなった際、変更やキャンセルの方法が見つからないと、連絡が直前になる場合があります。予約完了時の案内に加え、来院前の通知でも受付期限、連絡方法、Web上での手続き方法などを再掲すると、患者様が必要な対応を確認できます。
予約システムで解決できること
予約システムを利用すると、予約受付、予約情報、来院前の通知を同じ運用のなかで管理できます。予約日時に合わせて通知を自動配信すれば、受付スタッフが予約者へ個別に連絡する機会を減らせます。
| 受付上の課題 | 予約システムで整理する内容 | 運用のポイント |
|---|---|---|
| 予約日時を忘れる | 来院前のリマインド通知 | 日時、診療メニュー、受付時間を再案内する |
| 持ち物の確認電話が多い | 通知文への持ち物掲載 | 保険証、受診券、問診票など予約内容に応じて案内する |
| 変更連絡が直前になる | 変更・キャンセル方法の掲載 | 受付期限と連絡手順を明確にする |
| 電話確認に時間がかかる | 通知の自動配信 | 定型案内と個別対応を分ける |
| キャンセル後の空き枠が残る | キャンセル待ち受付 | 空きが出た際の案内方法を決める |
リマインド通知に入れたい内容
リマインド通知は、予約日時の再案内に加え、来院前に確認してほしい内容をまとめる連絡手段として活用します。通知文が長くなりすぎると重要な案内を見落とすおそれがあるため、当日に必要な情報を優先します。
- 予約日と予約時間
- 診療科・予約メニュー・検査名
- 受付開始時間と受付場所
- 保険証、診察券、受診券、問診票などの持ち物
- 来院前に確認する注意事項
- 予約変更・キャンセルの方法と受付期限
- 体調変化などがある際の連絡先
通知文には、予約ページや院内案内と異なる内容を記載しないようにします。予約完了メール、院内掲示、Webサイト、電話案内で受付時間や持ち物の説明が異なると、患者様が判断に迷います。案内文を作成する際は、現在使用している受付資料と内容を照合します。
診療内容別のリマインド通知例
同じ医療機関でも、予約内容によって来院前に確認したい項目は異なります。予約メニューごとに、通知で再案内する情報を整理します。
| 予約内容 | 通知に含める主な項目 | 受付側で確認する内容 |
|---|---|---|
| 初診・再診 | 予約日時、診療科、受付場所、保険証・診察券 | 初診と再診で受付手順が異なるか |
| 健康診断 | 受付時間、受診券、問診票、検査前の注意事項 | 健診コースごとの持ち物や受付条件 |
| 予防接種 | 接種日時、受付場所、予診票、本人確認に必要な書類 | 対象者や接種枠ごとの案内内容 |
| 検査予約 | 検査名、来院時間、持ち物、検査前の注意事項 | 検査ごとに異なる事前案内の有無 |
| オンライン診療 | 予約日時、接続手順、事前提出物、連絡先 | 接続方法と当日の問い合わせ先 |
健診予約では、持ち物や検査前の確認事項が多くなります。予約受付から事前確認、通知までの流れは、健診予約の受付・事前確認・リマインド運用も参考にできます。
RESERVAでできること

RESERVA mdでは、医療機関向けの予約ページを作成し、診療メニュー、予約枠、受付時間、患者様情報、通知などをまとめて管理します。予約完了後の再案内には、予約リマインドメールを利用できます。
RESERVAの予約リマインドメールは、予約前日の午前8時に配信されます。あらかじめ用意されたテンプレートをもとに文面を調整できるため、予約日時の再確認に加え、受付場所や持ち物、変更・キャンセル方法など、自院で案内したい内容を整理できます。
| 機能・設定 | 医療機関での活用例 |
|---|---|
| 予約ページ | 診療内容、受付時間、来院時の案内を掲載 |
| 予約メニュー | 初診、再診、健診、予防接種、検査などを分けて受付 |
| 予約枠管理 | 診療内容や時間帯に応じて受付枠を設定 |
| 予約リマインドメール | 予約前日に予約日時や来院時の案内を自動配信 |
| 予約変更・キャンセル | 受付期限や手続き方法を予約者へ案内 |
| キャンセル待ち | 空きが出た予約枠を希望者へ案内 |
キャンセルが発生したあとの空き枠対応まで見直す場合は、キャンセル待ち機能も確認できます。予約情報と来院前の通知を一元管理すれば、受付スタッフが複数の台帳や管理画面を確認する手間も抑えられます。
無料登録後に試せること
無料登録後は、現在の予約受付をすべて切り替えるのではなく、受付ルールが決まっている診療メニューから設定を始めます。予約ページを作成し、患者様に表示する内容と、受付側で確認する内容を分けて入力します。
- 医療機関名、所在地、診療時間などの基本情報を登録する
- 初診、再診、健診、予防接種、検査などの予約メニューを作成する
- メニューごとの受付時間、所要時間、予約枠を設定する
- 予約完了時に案内する内容を確認する
- リマインド通知に掲載したい予約日時、受付場所、持ち物、変更方法を整理する
- テスト予約を行い、予約ページと自動通知の内容を確認する
利用できる機能や条件は料金プランによって異なるため、設定前にRESERVA mdの料金プランを確認します。まずは自院の予約メニューと受付時間を登録し、テスト予約を通して患者様側の予約画面や通知内容を院内で確認すると、実際の受付を始める前に設定の不足や案内のずれを把握できます。
導入前に確認しておきたいポイント
通知先の登録方法
リマインドメールを利用する運用では、予約時に患者様のメールアドレスを正確に登録してもらう必要があります。入力間違いや受信設定によってメールを確認できない場合もあるため、重要な案内をリマインド通知のみに依存しない受付体制も検討します。
予約メニューごとの案内内容
初診、再診、健診、予防接種、検査では、持ち物や受付場所が異なる場合があります。すべての予約に同じ通知文を使うのではなく、患者様が当日に必要とする情報を予約内容ごとに整理します。
変更・キャンセルの受付ルール
通知には、予約変更やキャンセルの受付期限、連絡方法、Web上で手続きできる範囲を記載します。院内で電話受付を併用する場合は、Web予約と電話予約の情報をどの担当者が更新するかも決めます。
通知文に含める個人情報
医療機関では、患者様の氏名や連絡先、予約内容などを扱います。通知文に掲載する情報の範囲を院内で確認し、管理画面の利用権限やログイン方法も含めて運用ルールを定めます。RESERVAの情報管理体制は、セキュリティへの取り組みで確認できます。
よくある質問
Q1. リマインド通知には何を記載しますか?
予約日時、予約メニュー、受付場所、持ち物、変更・キャンセル方法など、来院前に再確認してほしい情報を記載します。診療内容によって案内が異なる場合は、予約メニューごとに内容を整理します。
Q2. リマインドメールはいつ送信されますか?
RESERVAの予約リマインドメールは、予約前日の午前8時に配信されます。患者様が来院前に予定を確認できるよう、通知文には当日の受付に必要な情報をまとめます。
Q3. 無料登録後は何から確認すればよいですか?
まず予約ページを作成し、診療メニュー、受付時間、予約枠を設定します。そのあと、予約完了時の案内やリマインド通知に掲載したい内容を整理し、テスト予約で患者様側の表示を確認します。利用条件は料金プランによって異なります。
Q4. 電話予約とWeb予約は併用できますか?
併用する場合は、予約情報の反映方法と更新担当を院内で統一します。電話で受け付けた予約も同じ予約台帳へ反映し、Web側の空き枠と差が出ない運用にします。
Q5. メールを利用しない患者様にはどう対応しますか?
リマインドメールを受け取れない患者様向けに、必要に応じて電話など別の連絡手段を残します。予約者の連絡手段に応じて対応方法を決め、重要な案内が届かない場合の受付手順も院内で共有します。
まとめ
予約リマインド通知は、患者様への予約日時の再案内に加え、受付場所、持ち物、変更・キャンセル方法などを来院前に伝える手段です。診療内容ごとに通知項目を整理し、自動配信と個別連絡の役割を分けると、受付スタッフの確認作業を減らしながら、無断キャンセルや来院忘れの防止につなげられます。
RESERVAでは、予約ページ、予約メニュー、受付時間、予約枠、リマインド通知などを一連の予約運用として設定できます。無料登録後に医療機関の予約ページを作成し、来院前の通知まで含めた受付の流れを確認するところから始められます。


