オンライン診療を始める際は、診療方法の追加に加え、患者様が「オンライン診療」と「来院診療」のどちらを選ぶのかを予約前に判断できる受付導線が必要です。入口が同じまま案内が不足していると、来院が必要な診療をオンラインで申し込んだり、オンライン診療の予約後に参加方法がわからなかったりするケースが生じ、受付への確認や問い合わせが増えます。
オンライン診療の受付では、対象となる診療、予約枠、事前に確認する内容、当日の参加方法、予約変更時の連絡方法まで、一連の流れに沿って整理します。来院予約とは案内内容が異なるため、予約メニューや通知を分け、患者様が予約画面から受診まで迷わない流れを作ることが重要です。
この記事では、オンライン診療予約と来院予約を使い分ける考え方、受付導線の設計例、RESERVA mdを使った予約管理、無料登録後に確認したい初期設定を解説します。
この記事のポイント
- オンライン診療と来院診療を分ける予約メニューの考え方
- 予約前と予約後に案内する内容の分け方
- 来院枠と重ならないオンライン診療枠の設定方法
- RESERVA mdで予約受付から参加案内までを管理する方法
オンライン診療予約の受付導線が課題になる理由

オンライン診療は、患者様が医療機関へ来院せずに受診するため、受付から診療開始までの確認方法が来院診療と異なります。予約ページ上で診療方法が判別しにくいと、予約後に受付へ問い合わせが入り、オンライン診療を導入しても電話やメール対応が残ります。
オンライン診療と来院診療の入口が混在する
同じ診療科でオンライン診療と来院診療を受け付ける場合、メニュー名が「再診」「一般診療」のみでは、受診方法の判別が難しくなります。「オンライン診療・再診」「来院診療・再診」のように予約メニューを分け、受診方法が予約前に伝わる表示へ整理します。
受診前に確認する内容が異なる
来院診療では受付場所や持ち物を案内しますが、オンライン診療では、利用する端末や通信環境、参加方法、診療開始前の準備なども案内対象です。受診条件や院内で確認が必要な情報は、予約ページ、予約時の入力、予約完了後の通知へ分けて掲載します。
来院枠とオンライン枠の管理が重なる
同じ医師が来院診療とオンライン診療を担当する場合、双方の予約枠を個別に作成しても、診療時間が重なると院内運用に影響します。担当医、曜日、時間帯、診療方法を整理し、オンライン診療を受け付ける時間をあらかじめ決める必要があります。来院予約の時間帯設計は、クリニックの当日予約・時間帯予約の運用例も参考になります。
予約システムで解決できること
予約システムを利用すると、オンライン診療と来院診療で予約メニューや受付時間を分けながら、予約情報をまとめて管理できます。患者様自身が受診方法と空き枠を確認して申し込めるため、電話で受診方法を聞き取り、スタッフが空き状況を案内する対応も減らせます。
| 管理項目 | オンライン診療 | 来院診療 |
|---|---|---|
| 予約メニュー | オンライン診療であることを明記 | 来院診療であることを明記 |
| 受付時間 | オンライン専用枠、担当医の対応時間 | 診療時間、時間帯別の来院枠 |
| 予約前の案内 | 対象条件、利用環境、受診前の準備 | 受付場所、持ち物、来院時間 |
| 予約時の確認 | 受診目的、連絡先、必要な確認項目 | 受診目的、症状、持ち物など |
| 予約後の案内 | 参加方法、予約日時、連絡方法 | 受付時間、持ち物、来院時の流れ |
オンライン診療の導入例や運用イメージについては、オンライン診療の導入事例も参考になります。
RESERVA mdでできること

RESERVA mdでは、オンライン診療と来院診療の予約メニューを分け、診療方法ごとに受付時間や案内内容を設定できます。予約受付から事前確認、予約後の通知までをひとつの予約ページにまとめ、患者様への案内と受付側で確認する予約情報をまとめて管理できます。
オンライン診療専用の予約メニュー
「オンライン診療・再診」「オンライン診療・結果説明」など、受診方法が伝わる名称で予約メニューを作成します。来院予約と並べる場合も、メニュー名の先頭に受診方法を入れると、選択肢の違いが明確になります。
予約時の確認項目
受診目的や連絡先など、診療前に必要な内容は予約時に受け取ります。RESERVA mdの予約アンケートのカスタマイズを利用すると、診療内容に応じた設問を設定できます。入力項目は院内で確認する情報に絞り、予約後に同じ内容を繰り返し聞き取らない流れを作ります。
Zoom連携による参加案内
RESERVA mdのZoom連携では、対象メニューの予約が完了するとオンラインミーティングが自動で作成され、参加用URLやパスワードが予約者へメールで送信されます。Zoom連携は、対応する予約タイプのゴールドプラン以上で利用できます。スタッフが予約ごとにミーティングを作成してURLを送る作業を減らし、予約情報とオンライン診療の参加案内を結びつけられます。
| RESERVA mdの設定 | オンライン診療での使い方 |
|---|---|
| 予約メニュー | オンライン診療と来院診療を分けて表示 |
| 予約枠 | オンライン診療を受け付ける曜日・時間帯を設定 |
| 予約アンケート | 受診目的や事前に確認したい内容を予約時に取得 |
| Zoom連携 | オンライン診療の参加情報を予約とあわせて案内 |
| 通知 | 予約日時、参加方法、変更・キャンセル方法を案内 |
無料登録後に試せること
無料登録後は、まずひとつのオンライン診療メニューを登録し、患者様側の予約画面と受付スタッフが利用する管理画面を確認します。現在の電話予約や院内の受付方法と照らし合わせながら、Web予約へ移す情報を整理します。
- 基本情報を登録する
医療機関名、診療時間、休診日、連絡先など、予約ページに表示する基本情報を設定します。 - オンライン診療メニューを作る
「オンライン診療・再診」など、受診方法がわかる名称を付け、来院予約とは別のメニューとして登録します。 - 受付時間と予約枠を設定する
担当医の診療予定を確認し、オンライン診療を受け付ける曜日、時間帯、予約間隔を設定します。 - 予約時の確認項目を決める
受診目的、連絡先など、予約前に必要な項目を整理します。来院診療とは異なる確認がある場合は、オンライン診療用の案内へ反映します。 - 予約後の通知を確認する
予約日時、参加方法、予約変更・キャンセル方法、当日の連絡先などを患者様が確認できる状態にします。 - テスト予約で導線を確認する
患者様側の予約画面から申し込み、予約完了後の案内と管理画面の表示を確認します。来院予約と取り違える表示がないかも見直します。
利用する機能やプランを検討する際は、RESERVA mdの料金プランで機能差を確認できます。まず必要な受付導線を整理し、運用に必要な機能を選ぶと、初期設定の範囲を絞れます。
導入前に確認しておきたいポイント
オンライン診療予約は、予約ページを公開する前に、診療対象、院内の担当体制、患者様への案内方法をそろえる必要があります。予約システムの機能のみで判断せず、現在の診療フローと照らし合わせて設定します。また、オンライン診療を実施する際は、厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」など、最新のルールも確認したうえで院内の運用を決めます。導入項目を広く確認したい場合は、予約システム導入チェックリストも参考になります。
オンライン診療の対象範囲
オンライン診療として受け付ける診療内容、対象となる患者様、予約方法を院内で整理します。オンラインでの対応が適さない場合の案内先や、来院予約へ切り替えるときの受付手順も決めると、スタッフごとの対応差を抑えられます。
担当医の診療時間
同じ医師が来院診療とオンライン診療を担当する場合は、予約枠の重複を避けます。オンライン診療専用の時間帯を設ける方法、来院診療の合間に一定数の枠を設ける方法など、自院の診療体制にあわせて管理方法を決めます。
予約前・予約後の案内
予約前には、オンライン診療の対象、受診方法、準備事項など、予約を判断するための情報を掲載します。予約後には、予約日時、参加方法、変更・キャンセル方法など、当日までに必要な情報を案内します。説明をひとつの画面へ詰め込まず、患者様が確認する順番にあわせて配置します。
患者様情報の取り扱い
予約時に取得する情報は、診療前に必要な範囲へ絞ります。管理画面を利用するスタッフ、院内での確認手順、情報の保管方法もあわせて確認し、予約情報を扱う担当範囲を明確にします。
よくある質問
Q1. オンライン診療と来院診療は同じ予約ページで受け付けられますか?
同じ予約ページ内に複数の予約メニューを用意し、オンライン診療と来院診療を分けて受け付ける方法があります。メニュー名に受診方法を明記し、受付時間や案内内容も診療方法ごとに分けると、患者様が希望する受診方法を選択できます。
Q2. オンライン診療用の時間帯は分けた方がよいですか?
担当医が来院診療も担当する場合は、オンライン診療用の枠を分けると、来院予約との重複を避けながら予約状況を管理できます。曜日や時間帯を固定するか、来院枠との間にオンライン枠を設けるかは、診療体制にあわせて決めます。
Q3. 予約時に事前問診を設定できますか?
予約アンケートでは、受診目的や事前確認項目を予約時に入力してもらえます。設問は診療前に必要な内容へ絞り、来院診療とオンライン診療で確認項目が異なる場合はメニューごとに整理します。
※利用できるアンケート形式はプランによって異なります。
Q4. オンライン診療の参加URLはどのように案内しますか?
Zoom連携を利用する場合、オンライン診療用メニューの予約と参加情報を結びつけて案内できます。予約完了後のメールも含め、患者様が当日に確認する場所を統一すると、参加方法に関する問い合わせを減らせます。
Q5. 既存の電話予約とWeb予約は併用できますか?
併用できます。最初からすべての予約をWebへ移すのではなく、オンライン診療や受付条件が決まっているメニューからWeb予約を始める方法もあります。電話で受けた予約とWeb予約をどこで確認するかを院内で決め、二重予約を防ぐ運用にします。
まとめ
オンライン診療予約では、予約枠の作成に加え、患者様が来院診療との違いを理解し、予約から受診まで迷わず進める受付導線が重要です。予約メニュー、受付時間、事前確認、参加方法、予約後の通知を診療方法ごとに整理すると、受付スタッフが確認する情報もまとめられます。
まずは対象となるオンライン診療メニューをひとつ選び、来院予約とは別の受付時間と案内内容を設定して、実際の予約画面を確認します。オンライン診療の予約ページを無料で作成し、来院予約との受付導線を試すところから始められます。


